みなさんポイ活してますか??
せっかく貯めたポイントですが、そのまま放っておくだけではもったいないですよね。
手持ちのポイントを有効活用する方法として「ポイント運用」と「ポイント投資」がありますが、名前が似てるしどちらを選べばいいかわからない方もいるかもしれません。
ポイント運用とポイント投資の特徴と大きな違いは次の3つです
- ポイント運用は
金融商品に連動して変化するだけなので証券口座は不要
利益はポイント
利益は一時所得にあたるので確定申告が必要になるかも - ポイント投資は
実際の金融商品を購入するので証券口座が必要
利益は現金
利益にかかる税金、確定申告の必要性はは投資対象や証券口座の種類による
この記事を読むことでポイント運用とポイント投資の違いを理解し、どちらがご自分に合っているかを理解することができます。ぜひ手持ちのポイントを有効利用してください。
ポイント運用
まずはポイント運用の説明です。
- ポイントが特定の金融商品に連動して変化する
- ポイントでしか運用できない
- 証券口座不要
- 得られる利益もポイント
- 運用益は一時所得
ポイント運用はd-ポイント、楽天ポイント、永久不滅ポイント、PayPayポイント、EPOSポイント、Pontaポイントといった手持ちのポイントを、特定の金融商品に連動させて運用するものです。ポイント運営者がサービスを提供していますのでポイント運用は、楽天ポイントなら楽天ポイントクラブのサイト、というようにポイント運営者のWebサイトで申し込みをします。
dポイントまぎらわしいな・・・
「手持ちのポイントを特定の金融商品に連動させて運用する」というのはどういう意味ですか?
「特定の金融商品」はそれぞれのポイント発行元によって異なります。特定の株式や投資信託、ETFに連動してポイントが増減します。
この図で説明します。
連動する投資信託が10000円の時に100ポイントの運用を始めたとします。運用に充てるポイントは、普段の買い物に使ったり、商品などに交換できないことに注意しましょう。「疑似的に金融商品を買った」というイメージを持ってもらえると良いと思います。
連動する投資信託が10500円になるとその時のポイントが105ポイントになります。逆に、この投資信託が9000円の時はその時のポイントは90ポイントです。実際の金融商品に連動しますので、ポイントが元本割れする可能性はあります。自分が投資したポイントが今いくらになっているのか、どの程度ポイントが増えたら売る(=実際に使えるポイントに戻す)のかはある程度考えておいた方良いですね。インデックス投資に近い商品を選べば、長期投資ならポイントが増える確率が高いと思われます。
ただ、減ったとしてもポイントですので精神的ばダメージはそんなにおおきくないですよね?ポイント運用はあくまで、本格的な投資を始める際の練習、金融商品がどのような値動きをするのか勉強するためのものですね。
ポイント運用はポイントが金融商品に連動して変わるだけで実際の金融商品を購入するわけではありません。当然得られる利益はポイントです。ポイントのみですので証券口座の開設は不要です。
得られる利益については税制上の明確な規定はないのですが、運用したポイントを引き出すときの増加分(利益)は一時所得とみなされるという考え方が有力の様です。一時所得には最高50万円の特別控除がありますので、ポイント運用の利益が他の一時所得と合わせて50万円を超えた場合は確定申告が必要になります。
確定申告が必要と言われるとポイント運用を始めるのに身構えてしまうかもしれませんが、確定申告まで必要になるのは相当レアケースではないでしょうか?上の図を参考にすると、ポイントが2.2倍になるのに5年間かかっています。ほかに一時所得がない場合は50万ポイントの利益を出すと確定申告が必要になります。50万ポイントの利益を出すためには元本が45万ポイント強で5年間の運用が必要になりますので、そんなに大量のポイントをためっぱなしにしている人ってそんなにいますかね??
ポイント投資
つぎはポイント投資です。
- ポイントで実際の金融商品を購入する
- 証券口座が必要
- 得られる利益は現金
- 確定申告が必要になるかは利益額と金融商品と口座によって異なる
ポイントを利用して証券会社で実際の金融商品を購入するのがポイント投資です。実際の金融商品を購入するので証券口座が必要です。各証券会社で金融商品を購入するときにポイントを現金代わりに使うというイメージです。
この記事を書くために調べたネットの情報と、証券会社の最新の情報で違っているという例が複数ありました。
ポイント投資を始める前に必ず各証券会社のサイトで最新の情報を確認してください。
ちなみに楽天のポイント投資は楽天市場のSPUの条件の一つになっていますよね。
購入できる金融商品は証券会社によって違います。積立投資、つみたてNISAが可能な証券会社もあります。金融商品を購入しますので、売却時に戻ってくるのはポイントではなく現金です。
確定申告が必要になるかについては、金融商品と証券口座によって変わります。ポイント投資はポイントを現金代わりに使っているだけですので、購入した金融商品の損益として確定申告が必要であれば確定申告が必要です。株や投資信託に投資する場合、証券会社によってはNISA口座が使えますし、源泉徴収ありの特定口座で購入していれば確定申告は原則不要です。
楽天のポイント投資はバイナリーオプションに投資できますのでこちらのみ雑所得となります。他の雑所得との合計が20万円を超えていると確定申告が必要となります。
代表的な証券会社とポイントサービスのリンク
・楽天証券(楽天ポイント)
・SBI証券(Tポイント、Vポイント、Pontaポイント)
・LINE証券(LINEポイント)
・SMBC日興証券(dポイント)
・auカブコム証券(Pontaポイント)
まとめ
ポイント運用とポイント投資の比較です。
どちらも元本割れのリスクがありますが、ポイント運用は証券口座不要でお手軽にできますね。ただし、増えるのはポイントです。投資がどのようなものを経験するにはいいかもしれませんが、すでに実際の金融商品の運用をしている方には物足りない内容でしょう。
ポイント投資はポイントで実際の金融商品を購入します。ポイント投資はほとんどのポイントで1ポイント=1円で使えますので換算率は悪くないですよね。実際に投資をしている人はさらに積極的に投資金額を増やすために活用できます。これから本格的に投資はしたいけどいきなり現金を使うにはちょっと抵抗がある人はポイント投資から始めてみるのが良いかもしれません。
以上がポイント運用とポイント投資の違いです。
余談ですが、今回の記事を書こうと思ったきっかけは、ファイナンシャルプランナーの資格であるAFP資格の更新のための生涯学習です。AFPは更新単位をためないと資格を更新できません。日本FP協会が発行するJournal of Financial Plannnigの継続教育テストで単位を取ることができるのですが、2023年4月号の継続教育テストのテーマの一つが「新しい投資方法の活用」で、そこにポイント投資とポイント投資がありました。自分の生涯学習ついでにポイントを活用したい皆さんに役立つ内容だったのでまとめてみることにしました。
本記事は管理人による金融相場や個別株などの金融商品に関する感想、記事執筆時点での情報です。特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。金融機関の口座開設、金融商品の取引、その結果等への一切の責任は負いかねます。
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