インド株インデックス投資の方法【初心者向け】

目次

なぜ今、インド投資なのか?

えふぴ医

インドへの投資について考えてみましょう。

2023年4月、インドの人口が中国の人口を抜いて世界最多になるであろうというニュースが飛び込んできました。2019年時点では2027年に中国を抜くと予想されていたので想定より早い時期に世界最多になりそうです。

人口が世界最多になるということはインドへの投資が大きなチャンスになる可能性があります。この記事ではインド投資の魅力について説明します。

結論を先に言ってしまうと、リスクを抑えて急成長するインドに投資するにはインデックス投資信託である、iFreeNEXTインド株インデックスファンドか、サクっとインド株式(SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド)のどちらかかがよいと、管理人は考えます!!

サクっとインド株式については↓↓の記事を参照してください。

新NISAの対象商品が発表されており状況が変わってきました。iFreeNEXTインド株インデックスは新NISAの対象外です。本記事はなぜインド株に投資するかについて解説します。新NISAでどの投資信託が良いかは別記事ご参照ください。(2023年11月15日追記)

2023年11月時点ではiFreeNEXTインド株インデックスは新NSIAの対象外でしたが、12月1日に成長投資枠で購入可能と発表されました。そのため本記事は初回公開後に一部修正しています。(2023年12月5日追記)

インド株投資の魅力は

  • 市場が巨大で成長力が高い
  • 株式市場が右肩上がり

市場が巨大で潜在的成長力が高い

インドは巨大な人口を背景に順調な経済成長を遂げています。単に人口が多いというだけではなく生産年齢が多いところがポイントになってきます。国連は2050年に向けて、少子高齢化の傾向が強まる中国に対し、インドの生産年齢人口(15~64歳)が大幅に増加すると試算しています。人が多ければその分、雇用もモノの需要も生み出されます。これは、インド国内の消費者市場の大きさを示しており、多種多様な商品やサービスに対する需要が増大していることを意味します。その結果、様々な業種の企業にとって新たなビジネスチャンスが生まれています。

インドは、日本はもとより、アメリカ、中国を超えるGDP成長率を維持することが予想されています。現在、インドのGDPは中国、アメリカ、日本、ドイツに次ぐ世界5位ですが、2025年にはドイツを抜き、さらに2027年には日本を抜いてアメリカ、中国に次ぐ世界3位のGDPになると予想されています。

株式市場が右肩上がり

人口増加と高い経済成長率を背景にインドの株式市場は右肩上がりです。インド株式市場を代表する株価指数であるSENSEXとNifty50のチャートは以下のようになっています。比較は後述しますが、右肩上がりを維持しており、コロナショックで暴落、その後順調に回復して2021年後半からはややもみ合い、というように両者にリターンとしては大きな差異はなさそうですが、いずれもかなりの上昇率です。

SENSEXのチャート Investing.comより(https://jp.investing.com/indices/sensex-chart
Nifty50(https://jp.tradingview.com/chart/?symbol=NSE%3ANIFTY)

指数上昇率は日本はもちろん、アメリカ、中国の代表的な指数をはるかに凌駕します。(大和アセットマネジメントiFreeNEXTインド株インデックスファンドWebページより)

インド株の株価指数

インドにはボンベイ証券取引所(ムンバイ証券取引所とも読む)とインド国立証券取引所の2つの大きな取引所があります。それぞれ多くの株価指数を発表していますが、ボンベイ証券取引所の代表的な指数がSENSEXでインド国立証券取引所の代表的なNifty50があります。SENSEXは30銘柄(https://www.bseindia.com/sensex/code/16/)、Nifty50は50銘柄(https://www.nseindia.com/market-data/live-equity-market?symbol=NIFTY%2050)からなる指数です。インドを代表する企業は両証券取引所に上場していることがほとんどであり、本記事執筆時点ではSENSEXの30銘柄は、Nifty50にすべて含まれます。したがって、投資対象としてはNifty50のほうが分散効果が高いと言えます。

ぱんだ

余談ですがインド国立証券取引所もボンベイにあります

SENSEX

正式には、S&P BSE SENSEX (S&P Bombay Stock Exchange Sensitive Index) です。1986年1月1日から公表されているボンベイ証券取引所を代表する銘柄の株価指数です。流動性や取引規模、財務健全性などに基づき選定された、最大手30企業から構成される、時価総額加重平均型株価指数です(https://www.asiaindex.co.in/indices/equity/sp-bse-sensex)。四半期ごとに銘柄の検討がされており、業種ごとでは金融が最多で42%を占めます。(https://www.bseindia.com/sensex/IndicesWatch_Sector.aspx?iname=BSE30&index_Code=16

SENSEX●●という指数がたくさんありますが、日本から簡単に投資ができる指数はS&P BSE SENSEXのみです。

順位 セクター
1 ファイナンス 41.91
2 情報技術 14.98
3 石油、ガス 11.95
4 日用品 9.90
5 輸送機器 4.78
6 建設 3.79
7 テレミュニケーション 2.87
8 電力 2.33
9 化学 & ペトロケミカル 2.00
10 消費耐久財 1.60
11 ヘルスケア 1.45
12 住宅関連 1.25
13 金属、金属製品 & 鉱業 1.20

Nifty50

こちらもSENSEXと同様で、インド国立証券取引所に上場している株式会社のうち、時価総額、流動性、浮動株比率等の基準から選ばれた50銘柄から構成される時価総額加重平均型の株価指数です。1996年4月22日より算出されていますのでSENSEXのほうがやや歴史があります。業種比率は金融が最多で38.4%と、SENSEXより銘柄数が多いこともあり、やや分散が効いている印象を受けます。(https://archives.nseindia.com/content/indices/ind_nifty50.pdf

順位 セクター
1 ファイナンス 38.44
2 情報技術 12.74
3 石油、ガス  12.15
4 日用品 9.73
5 輸送機器 5.52
6 ヘルスケア 3.8
7 建設 3.6
8 金属 & 鉱業 3.43
9 消費耐久財 3.04
10 テレコミュニケーション 2.47
11 電力 2.05
12 建設材料 1.9
13 サービス 0.65
14 化学 0.48

SENSEX同様、Nifty●●という指数がやたらいっぱいあるようですが、日本から簡単にインデックス投資できるのはNifty50のみです。

SENSEXとNifty50のセクター名称については、そもそもの英語表記がそれぞれ異なっており、日本語訳についてはgoogleに聞いてもわからない部分が多かったので半分ChatGPTに任せていますことをご了承ください。なんとなくNifty50の方が分散効果が高いことが見て取れるのではないでしょうか。

えふぴ医

指数の上昇率はほぼ同様で分散を効かせることを考えると、投資先としてはNifty50のほうがよさそうですね!

インドに投資する方法

日本やアメリカに投資するのと同様、インドへの投資は個別株、投資信託、ETFが代表的です。

個別株

本記事執筆時点ではインドの証券会社に上場する個別株を直接購入することはできません。直接購入することはできませんが米国株を取り引きができる口座を開設してあればADRを購入することができます。

ADRとはAmerican Depositary Receiptの略です。日本語にすると米国預託証券です。米国の預託銀行が取得した米国以外の国の株式を裏付けとして発行する証券となります。ADRは米国株式と同様に売買できるため、実質的にインドの個別株を購入することができます。日本でも有名な輸入車メーカーであるジャガー・ランドローバーの親会社であるタタ・モーターズはインドの企業ですがADRを購入することで直接投資が可能です。インド株式市場に上場している新興企業などでテンバガーなど大きなキャピタルゲインを狙いたい場合は選択肢に入ってくるかもしれませんが、インドの個別株は情報が入りにくいのでリスクが高い投資方法と言わざるを得ません。

(上図は下記楽天証券Webサイトより引用)

投資信託

インドに投資できる投資信託は多数ありますが、多くはアクティブファンドです。アクティブファンドでもノーロード(購入時手数料無料)のものが増えてきてはいますが、やはり信託報酬率は2%程度と保有し続けることのコストは比較的高くなっています。また超長期投資という視点からは「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」場合が多いと言われています。本記事執筆時点ではインドのインデックスファンドは一つだけです。

えふぴ医

投資信託でインド株にインデックス投資するにはこれを買うしかないってことになります。

iFreeNEXTインド株インデックスファンド

2023年3月に登場した、ETFを除き、インド株の株式指数に連動する唯一のインデックスファンドです。連動対象指数はNifty50です。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券から購入可能です。

スクロールできます
ファンド名iFreeNEXTインド株インデックスファンド
連動指標Nifty50
購入手数料無料(注1)
信託報酬率年0.781%
年0.473%(2023年9月改定)
決算年1回(3月12日)
配当金あり(注2)
運用開始2023年3月12日
償還期限なし

(注1)購入手数料は販売会社によりますが、本記事執筆時点では上記すべての証券会社で購入手数料無料
(注2)本記事執筆時点では決算日がないので分配実績なし

詳細は公式サイトをご確認ください。

ETF

インドの株式市場に連動する上場投資信託(ETF)を購入する方法です。インド市場に投資するETFはいくつかありますが、インデックスファンドは1つだけです。

NEXT FUNDSインド株式指数・Nifty50連動型上場投信(1678)

連動対象指数はNifty50です。こちらはETFですので証券会社で国内株式を売買する口座を開設していればどの証券会社でも購入できます。

スクロールできます
ファンド名NEXTFUNDSインド株式指数・Nifty50連動型上場投信
連動指標Nifty50
購入手数料証券会社による
信託報酬年1.045%
決算年1回(8月10日)
配当金あり、0円(注)
運用開始(上場日)2009年11月16日
償還期限ETFのためなし

(注)「配当金あり」のETFですが運用開始以来0円が続いています。

詳細は公式サイトをご参照ください。

まとめ

  • インドは急激に人口増加を背景に急速な経済成長を遂げている
  • インド株式市場の代表的な指標としてSENSEXとNifty50がある
  • 日本からインドに分散投資する方法としては、投資信託とETFがある
  • Nifty50に連動するiFreeNEXTインド株インデックスファンドが2023年3月より発売された
  • Nifty50に連動するETFとしてNEXT FUNDSインド株式指数・Nifty50連動型上場投信(1678)がある
えふぴ医

色々調べてみましたが、iFreeNEXTインド株インデックスファンドの積み立て設定してしまうのが一番楽そうな印象です。

ぱんだ

iFreeNEXTインド株インデックスファンドは、最近売り出されたばかりなので実績はありませんが、インドへの投資を始める際には、コストも考えるとよさそうですね。

えふぴ医

この記事のパーマリンクがinvestじゃなくてinsvetになってるのにあとから気づいた;つД`)

本記事は管理人による金融相場や個別株などの金融商品に関する感想、記事執筆時点での情報です。特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。金融機関の口座開設、金融商品の取引、その結果等への一切の責任は負いかねます。

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